情報漏洩に起因した事件が社会において頻発する中、多くの重要な情報の主たる格納場所であるデータベース(以下DB)に対するセキュリティ対策が益々重要となりつつある。システムの根幹を構成するDBに関して、高度なセキュリティに関わるスタンダードな技術/手法の確立を図っていくことは、高度情報通信ネットワーク社会の中で、安心/安全な利用環境を維持したシステムを構築/運用していく上で急務であると考えられる。
「DB」、「セキュリティ」それぞれの分野を包括した「DBセキュリティ対策」が求められる中、日本国内において「DBセキュリティについての指針、考え方」をまとめたガイドラインはこれまで存在しなかった。
本ガイドラインは、「DBセキュリティ対策の必要性その有効性(対策、範囲、効果など)」を記したものであり、各企業/団体の「DBセキュリティ対策」の導入の為の参考となることを目的とするものである。 |